美人コンテスト
歓迎式の後、村の劇場でショーが始まりました。美男美女が勢ぞろいで、見ごたえのある歌と踊りのステージでした。面白いことに、エンディングを飾ったのは、美人コンテストでした。これは日替わりで行われているもので、当日のステージに立った女性の中から、観衆に選んでもらいます。投票には、「香袋」を使っていました。
まず、候補者の女性たちにステージの前に一列に並びます。
観衆は、自分が美人と思う女性の首に、紐の通してある香包を下げれば、その人に1票を投じたことになります。美人はお客さんから香袋をもらった後、お返しに紅豆(唐アズキ)で出来たネックレスを一つ贈ります。
香り袋はお客さんがその場で買ったものを贈りますが、数の制限はありません。多い人は、一度に20個か30個を贈る人もいました。勝負は、香り袋の数で決まります。優勝した候補者に一番多くの香り袋を出した人は、美人たちのお伴で、水掛祭りの会場を一周したり、一緒に写真撮影したりすることができます。
<シュエー!シュエー!> 水掛祭り開始
ステージも美人コンテストも一段落ついたところで、水掛祭りが開始しました。場所は露天劇場前方の広場に移動します。
ところで、祭りは前触れなしに始まるわけではなく、色々な準備作業が必要です。
先ず濡れても良い服装に着替えること。せっかくダイ族の村に行ったので、民族衣装を買って着替えた人も数多くいました。
それから、みなで華やかなパレートを行い、池の周りを二週すること。
次に、司会者から、水掛作法の説明が行われ、更に、皆で掛け声の練習をしました。
「シュエー! シュエー!」と一斉に叫びます。
漢族の私には、この発音は「水」にしか聞こえませんが、ダイ語ではそういう意味はなく、「わっしょい、わっしょい!」に相当する掛け声だそうです。
その後、水掛けの練習を数回して、ようやく本番開始です。
筆者もダイ族の民族衣装に着替え、ワンラウンドの水合戦に参加したが、上下左右からの水砲弾を浴びせられ、身動きもとれず、大声で叫び、じっと我慢せざるを得ませんでした。しかし、シーサンパンナの強い陽射しにさらされ、ぐしょ濡れになりましたが、衣装も数分の内にたちまち乾き、次回の水掛祭りが、楽しみになりました。
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