この太極拳のデモンストレーションは15分ほどで終了。音楽の終了とともに、参加者たちはあっという間にいなくなってしまいました。中には「朝食に行かなくちゃ」という声も。ちょっと前までは張り詰めた空気が流れていた公園がたちまち、ゆったりとした普段どおりの姿に戻りました。                      

　　　　　　

　ポプラの街路樹を挟んで、すぐ隣の二環路を行き来する車や自転車も増えてきて、朝のラッシュアワーが始まろうとしています。すると今度は、公園に残った年配の人たちが、日課としている朝のトレーニングを始めました。誰に指示されたわけでもなく、マイペースで行っているのは、太極拳の一種「陳式83式」だそうです。　　　　　　

　少し離れたところでは、お弟子さんに直伝の太極剣を伝授している飄々とした感じのお年寄り、さらに、道路に沿った柵にひょいと足を載せてみせた人もいました。どの人も見事な身のこなしをしていました。
　こうして北京の朝が始まりました。
　　　　　　　　
　ちなみに、「全民健身体育祭」が閉幕する8月8日には、「鳥の巣」の前で4万人が参加する太極拳大会も行われる予定ですが、ギネス記録の申請も目指しているということです。（王小燕）

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