交通の便がよく、近くに高層住宅もたくさん建っていますが、「地壇」と書かれた「牌楼」をくぐり、参道を奥へ進むと、巨大な緑の海が広がってきました。
総数は2万本。雪松、柏、ヒノキなどの常緑樹に銀杏、玉蘭、楓などの落葉喬木、そして、海棠、碧桃、サクランボなどの潅木も。中には、樹齢300年以上のヒノキや、100年以上になるエンジュ、楡(にれ)、棗などの古木だけでも170本に上っています。
赤い壁の脇にある路をゆっくり散策すると、ヒノキの林を吹き抜けた風は、波の音を運んできました。
「集まった資金は公園の緑化基金に当てる。一番の目的は人々の緑化意識の向上にある」というのが、この制度実施の目的ですが、公園スタッフの金さんは微笑みながら、「里親」になった心情を「自分の名前が書かれた名札が幹につけられ、誇りに思っています。暇さえあれば、自分の木は元気かなと思って見に行きたくなります。そして花が開いたり実がなると、こんなうれしいことはありません」と話してくれました。
まっすぐに伸びる公園内の道を歩くと、両側の木々にきれいに名札が付いていました。芝生や雑木林、ポプラ林と竹林に、カササギが飛んでいて、そのうちに地上に降りてピョンピョンはねたりし、餌を探していました。このほかに鳩や様々な鳥もいて、こずえを飛び移ったりしていました。
都心の雑踏を追い払って、気持ちを落ち着かせてくれる地壇公園。ここで「緑の里親」になるのもなかなか良いアイディアだと思いました。(王小燕)(Next Pageへ)
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