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地壇公園で「緑の里親」になりませんか?

2009-03-17 20:10:48     cri    
 地壇公園は明と清の時代では、皇帝が大地の神様を祭り、五穀豊穣を祈る場所でした。ちなみに北京には、地壇のほか、天壇、日壇、月壇、先農壇などの公園があります。今、この公園は旧正月である春節の縁日や秋のブックフェアなどを開くところとしても知られています。

 交通の便がよく、近くに高層住宅もたくさん建っていますが、「地壇」と書かれた「牌楼」をくぐり、参道を奥へ進むと、巨大な緑の海が広がってきました。

 総数は2万本。雪松、柏、ヒノキなどの常緑樹に銀杏、玉蘭、楓などの落葉喬木、そして、海棠、碧桃、サクランボなどの潅木も。中には、樹齢300年以上のヒノキや、100年以上になるエンジュ、楡(にれ)、棗などの古木だけでも170本に上っています。
 赤い壁の脇にある路をゆっくり散策すると、ヒノキの林を吹き抜けた風は、波の音を運んできました。  


 公園関係者によりますと、この「里親」制度は、最初は従業員向けにスタートさせたのが、去年から一般向けに募集するようになり、良い効果を得たそうです。

 「集まった資金は公園の緑化基金に当てる。一番の目的は人々の緑化意識の向上にある」というのが、この制度実施の目的ですが、公園スタッフの金さんは微笑みながら、「里親」になった心情を「自分の名前が書かれた名札が幹につけられ、誇りに思っています。暇さえあれば、自分の木は元気かなと思って見に行きたくなります。そして花が開いたり実がなると、こんなうれしいことはありません」と話してくれました。 

 また、一般応募者のうち、自分だけでなく、親孝行するためだとか、子どもを教育するためだとか、または親や子どものために「里子」の木をもらった人も多いらしいのです。

 まっすぐに伸びる公園内の道を歩くと、両側の木々にきれいに名札が付いていました。芝生や雑木林、ポプラ林と竹林に、カササギが飛んでいて、そのうちに地上に降りてピョンピョンはねたりし、餌を探していました。このほかに鳩や様々な鳥もいて、こずえを飛び移ったりしていました。

 
 古木の幹にできたコブを背中などに当て、木に按摩してもらうように運動するおばさんたち、空中ゴマを回すお年寄り、鳥かごを手に散策するおじさん、将棋の対局を観戦する男たち、鳩に餌をやる子どもなど… 付近の住民のみならず、ベンチに座って読書する金髪の青年、ロケに入ってきたファッション誌のカメラマンなども、ここでは、人それぞれの楽しみがあります。 

 都心の雑踏を追い払って、気持ちを落ち着かせてくれる地壇公園。ここで「緑の里親」になるのもなかなか良いアイディアだと思いました。(王小燕)(Next Pageへ)

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