北京では、15日に暖房のシーズンが終わりました。今年初めての黄砂が静かに降る中、しだれ柳がいつの間にか黄緑に色づき、玉蘭(コブシ)の木のつぼみも膨らみはじめました。
3月15日撮影 |
さて、3月12日は中国では33回目の「植樹デー」。北国の北京では、植樹の活着率を高めるため、1985年から4月4日を「植樹デー」に定めています。今年は、440万株の植樹を目指すと北京市緑化当局は意気込んでいるようです。
しかし、市街地には植樹できるスペースが少なくなったので、木を一本一本大事にするため、今年から木々や緑地の「里親」になろうという呼びかけがクローズアップされています。当局は、この事業を元の「緑を植える」ことから「緑を管理する」、「緑を守る」に変えていくよう市民に呼びかけ、18の区県にある「緑の里親」の窓口の連絡先を週末までに発表するとしています。
それによれば、専門知識を持つ市民はこの制度の実施により、里子に指定した木を自分で管理することもできますが、それ以外は、一定金額の費用を払って、緑化当局にその管理を任せるのです。ちなみに、年間あたり芝生の場合は1平米が6.5元(日本円で約100円)ですが、普通の樹木は1本あたり30~50元(約4300~7200円)、そして古木の場合は1500~2000元(約2~3万円)となっています。
ところで、当局に先駆けて3年前からこの制度を取り入れた公園があります。それが地下鉄安定門駅付近にある地壇公園です。日曜の昼下がり、私はカメラを持ってこの公園を散策してきました。
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