今回の一枚の写真はCRI中国国際放送局にあるサクラ。日本のリスナーから1996年に寄贈されたものだそうで、今年もまた、春を迎え、つぼみを育んでくれています。
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さて、今回は欧米や中国、日本などが参加した番組コンテンツの会議があるということで、厦門(アモイ)まで出張させていただいた話題です。会議では懐かしい友人などにも会いましたが、その話はおいといて、ほんの少しでしたが、街を散策できたので、紹介しましょう。
タクシーの方に「繁華街に」とお願いしたら、到着したのが「中山路」。海岸の反対側に目を向けると、そこは「上海の南京東路?」とつぶやきたくなるくらい、味わい深い街並みが見えます。3、4階建ての洋風の建物が繋がり、1階には様々な店舗が入っています。「騎楼」と呼ばれるそうです。ヨーロッパ風と東南アジア風が入り路混じった空間。今、目にしているのは、まぎれもない歴史の姿です。「もう一度、ちゃんと歴史を勉強しなきゃな」と思いながら…。そう、私は、この地の歴史上の人物とゆかりある肥前の出身。
メーン通りの両側にも同じような街並みが見られる通りがいくつもあり、1人であまり深入りしていると迷ってしまいそうです。食事の店、お土産店、日用雑貨や服を売る店、もちろん、ブランド店が入ったデパートもあります。特に目にしたのが海鮮類の食事の店です。新鮮な魚や魚介類がたくさん、店先に生きたまま、披露されています。
「アレレ?これ食べるの?」。私にはカブトガニに見えます。日本では"生きた化石"として天然記念物に指定している地域もある生物。何と言っても、私が昔制作したドキュメンタリーで、干潟に棲む貴重な生物として登場させた愛着ある生き物だっただけに正直、ショック。中国語が苦手な私は店主に質問もできず、ただただ、「置いてあるだけかな」と楽観的に店をあとにしました。商店街で、ちょっとした日本も発見。どら焼きの店です。時折、若い女性が立ち寄っているのを見て、微笑ましく感じました。
最後に、海外からの番組制作者たちも会議が終われば打ち上げで息抜きです。海沿いにあるレストラン兼ライブハウスが立ち並んだ一角に集合。初夏を感じさせる暖かい海風の中、心地よいロック音楽に浸りながら、酒を酌み交わしていました。(テツ)
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