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担当:王秀閣、王小燕、高橋恵子
11月1日、ファッションデザイナー荒井沙羅さんのファッションブランド「araisara(アライサラ)」2015春夏コレクションが、中国国際ファッションウィークで発表されました。
北京出身の荒井さんは日本の伝統的な技法を用いる作風で知られ、今回も日本古来の染物の技法を取り入れた「宮染め(みやぞめ)」、そして「時織(ときおり)」という2つのコレクションが披露されました。
前者は宇都宮に流れる田川を中心に栄えた染物の総称です。機械による量産が主流になっている現代社会に生きながら、先祖からの技を決して手放さない宮染めの職人さんとの出会いがインスピレーションの源だと言います。
後者は古くなった着物や制作過程で裁ち落とされた生地を織物として生まれ変わらせたものです。時間を織りあわせるという意味を込めた命名だと言います。日本や中国に共通しているものを大切にする「もったいない」という考えの表れでもあると振り返ります。
また、今回の北京でのファッションショーには詩的な名前がついています。「花所望(はなしょもう)」です。
元々は茶道の作法の1つで、季節感を醸し出すための花を入れる楽しみを茶室の客に譲るという意味ですが、荒井さんは自分のファッションデザインにもこの言葉の精神を生かしたいと語ります。
パリでは、「大陸の強さとワイルドさと日本の繊細さと美しさ」のにじみ出る作風として評価されている荒井沙羅さん。中国と日本の2つの文化から影響を受けながら育ちました。ファッションデザインにかけた思いとは?日本語部の中でもファッションとおしゃれが大好きな王秀閣アナが取材しました。
【プロフィール】
荒井沙羅さん
中国北京出身。
1997年中国でデザイナーデビュー後、日本に活動の拠点を移す。東京にアトリエを設立、最高の着心地と美しいシルエットを追及した注文服を開始。
2005年東京目白本店をオープン、一点物の洋服の制作販売を開始。 2008年新しい視点から東洋の伝統文化とファッションの繋がりを表現するプレタポルテライン「araisara」を立ち上げる。
2009-10A/WよりJFW in Tokyoにてコレクションを発表。2013S/SパリコレクションONスケジュールに参加し、世界に向けて積極的に活動している。
東京ファッションデザイナー協議会(CFD)正会員
中国デザイナー協会正会員
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