今回の写真は毎年おなじみ、この季節の雷雨です。
北京市内でも夜になると若者が多く集まる工人体育場近く。日本から仕事で訪れた友人と居酒屋で飲み、話に夢中になっていたら、外は豪雨。「やっぱ、北京はこうでないと」とすっかり北京通の2人だが、現実はどうやって帰るか…。地下鉄は距離があるし、で、タクシーはというと、雨の日は少なくて無理。店の人が白タクを呼んでくれたのだが、これがひと騒動。
外に出て車を待つと、やはり白タクだらけだが、強い雨と暗さで車の色もわからない。「本当に来るの?」。一緒に付いて来てくれた店員が携帯電話で白タクの運転手に催促。「角を曲がったからもうすぐ」。だが、来ない。寄って来る白タクに名前を連呼して、チェックするしかない。すると、対向車線で叫ぶ軽ワゴン車の男性。「あれかな?」。近寄るので、とにかく乗り込むことに。
「あれ?」。後ろの座席がない?いや、座席が倒され、ビニールが敷かれている。「まさに荷物!」と顔を見合わせながらも、外は雷雨という環境のせいか、何か子供に返った気分で楽しい。一方、運転の男性は2人を乗せたものの、ホテルの場所を知らない。信号で止まっては隣の車に横付けし場所を聞く始末。尋ねても分からないと、男性と一緒に3人でお笑いのくり返し。それなりに方角が間違っていなかったせいもあり、ホテルの建物が見えて来た。なぜか中国語と日本語混じりの「北国の春」を3人で合唱しながら、めでたく到着。
「携帯電話の留守電に残っている本当の運転手の声と違ったけど…」と友人。やっぱり違う車だった?(山下)
| ||||
© China Radio International.CRI. All Rights Reserved. 16A Shijingshan Road, Beijing, China. 100040 |