日本人が他人の目を過度に気にする生活習慣を持っていることは言うまでもありませんが、中国ではあまり気にしないようです。例えば、いつでもどこでも気分に合わせて、鼻歌や、いや、鼻歌どころではなく普通に「歌唱」している中国人をよく見かけますが日本だったら考えられないことです。

　でも、今日、私が言いたいのはそういうことではありません。それは、中国のテレビ番組を見ていて思うことです。中国でも、バラエティ番組を始めとしていわゆる素人がテレビに出演することも多いです。その代表的なのが「お見合い番組」。ここには、様々な男女が登場します。

　その中で、男性も女性も観衆を前に、別に頼まれてもいないけど、何かにつけて歌い出すことがよくあります。

　まるで、ワンマンショーの様に。

　やれ、「今の自分の気持ちを表すのにぴったりの曲を歌います」とか

　「彼は私のタイプじゃないけど、考えには賛同するのでこの曲を歌います」とか

　「感謝の気持ちを表したいので、ちょっとここで歌います」とか。

　なぜ？

　なぜ、歌うんですかね？

　歌っている人の表情を見ると、とにかく悦に入っていてなんとも気持ちよさそうな表情。

　こういう光景は、まず日本のテレビでは見ることはありません。

　文化の違いとは本当に深いものですね。

　日本人の私からすると、こういうのを却って「寒い」と思ってしまうんですが、、、私だけでしょうか？

　北京暮らし3年の私が中国通になる道は、まだまだ遠いようです（笑）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　丹羽麻衣子