中国で乗馬
乗馬ネタを聊か引っ張り過ぎやも知れませぬ、とは重々承知でございますが、本日は中国の乗馬事情についてお話いたしましょう。
そもそも私は、マリンスポーツを趣味としておりました。
かつては海洋考古学者を目指そうとまで考えたほどでございます。
しかしながら、北京には海がございません。
そして南方であれば多少マリンスポーツのような活動も行われているようでございますが、四方を海に囲まれた日本に比べますと、やはりマリンスポーツは中国においてそこまで気軽な趣味には成り得ないのでございます。
そこで私が見初めた活動が「乗馬」でございました。
中国は競走馬の飼育が盛んに行われている場所でもございますし、彼の有名な「血汗馬」を生み出した地でもございます故。
私が先回参りました「天漠砂漠」は河北省に位置し、北京市内からはバスで3時間弱の道のりでございます。
「内モンゴル」よりも近く、そして観光客に親しまれている「康西草原」よりも本格的な乗馬が楽しめる場所でございます。
このほかにも、北京市内よりバスで1時間前後の場所、「小湯山」には、乗馬の技術を身に付けることのできる馬場がございますし、そこより更に1時間弱、「八達嶺」付近の別荘地には障害物馬術を学べる室内の馬場がございます。
また、首都国際空港付近には、北京市内での飼育が難しい大型犬の飼育や馬主さんがお馬の飼育を依頼できるプライベート・コテージがございます。
何れの場所も、大抵はほぼ無料に近いお値段でチャプスや手袋などを貸し出しております。
お代は様々でございますが、私が参りました「天漠砂漠」はお宿やお食事のお代、毎日6時間の乗馬代を含めて日本円にして1日5千円弱でございます(かなり安めのお代に属します)。
日本で乗馬と言えば聊かご大層な印象で、ブルジョアジーを感じる趣味ではございますものの、中国では非常に気軽に楽しめるスポーツですのよ。
――ところ変われば品変わる。(中原美鈴)
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