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 「岩崎ちひろと日本の絵本」展 日本文化センターで開催

2010-11-01 17:07:22     cri    


会場の様子

 日本の女性絵本作家・岩崎ちひろさんの作品を中心に、日本の絵本を中国に紹介するため、10月29日から11月20日にかけて、「岩崎ちひろと日本の絵本」展や講演会など一連のイベントが日本文化センターで開催されています。

 10月29日の夜、日本文化センターでは、開幕講演会として、安雲野ちひろ美術館の竹迫裕子副館長が「日本の絵本の歴史と岩崎ちひろの絵本芸術」について講演しました。日本の最も早い絵本――「絵因果経(えいんがきよう)」から始まって、戦後の代表的な絵本作家と作品、その特徴など、1000年以上におよぶ日本の絵本の歴史を紹介しました。


安曇野ちひろ美術館の竹迫裕子副館長

 岩崎ちひろさんは本名松本ちひろ、旧姓岩崎、1918年12月15日福井県武生市(現在の越前市)生まれ。子どもを描いた水彩画に代表される日本の画家・絵本作家です。

 14歳から油絵や素描を勉強し始め、18歳からは書道を習得しました。西洋の水彩画と東洋の伝統的な絵画技法をうまく取り入れ、特徴的な岩崎流を作りました。サンケイ児童出版文化賞(絵本『あいうえおのほん』、1967年)、ボローニャ国際児童図書展グラフィック賞(絵本『ことりのくるひ』、1973年)、ライプツィヒ国際書籍展銅賞(絵本『戦火のなかの子どもたち』、1974年)など、多数受賞しています。残念ながら、1974年8月8日、ガンで亡くなりました。

 岩崎さんはつねに「子どもの幸せ、花、平和」をテーマとした絵本を描き、戦争の中で傷つき死んでいった子どもたちに心を寄せ、小さい命の輝きを絵本で表現し、平和を訴えていました。ベトナム戦争の中の子どもたちを描いた1973年の『戦火のなかの子どもたち』が岩崎さんの最後の絵本となりました。

 1977年9月、岩崎さんのご主人と息子さんが、岩崎さんを記念するため、東京都下石神井(しもしゃくじい)の自宅跡に岩崎さんの個人美術館「いわさきちひろ絵本美術館」を開館しました。1997年4月、長野県北安曇(きたあずみ)郡松川村に広い公園を併設した「安曇野(あずみの)ちひろ美術館」が開館します。


「戦火のなかの子どもたち」岩崎ちひろ 絵

 安曇野ちひろ美術館の副館長・竹迫裕子さんは、7月に中国中央美術館で「岩崎ちひろと日本の絵本」をテーマにした展覧会が開催された際に中国に来ました。今回が2回目の中国です。今の中日両国の交流にとって、岩崎ちひろの絵本の果たす現実的な意味について、こう語っています。

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