
松田さんが歌った「二つの家」で温首相も感動 撮影:劉叡琳
この演説に対し、小野寺弁護士は、ものすごく励まされたと語りました。
中日問題の専門家、清華大学の劉江永教授は、温首相は会見の場を国務院の要地・中南海にし、その上、団員たちを、日本人残留者の帰国に尽力した周恩来元首相が仕事と生活をしていた所に案内したことに注目し、今回の会談は2年前の「氷を融かす旅」につづく、日本の一般国民を対象にした重要な交流活動だと位置づけて、「日本政府に孤児たちの存在をより重視するよう働きかけることができたように思います。客観的に言いますと、関連法案の制定を促した役割が果たせたと思います。」
2007年11月に「改正中国残留邦人支援法」が日本の参議院で可決されたことで、残留孤児の生活待遇が大幅に向上しました。中国の養父母のところへお見舞いするのも比較的に容易になりました。
ハルビンで行われた養父母と親族への「謝恩会」で 謝恩団団長を務める池田澄江さんは自分たちが戦争の被害者でありながら、中日関係に特別な役割を果たせると考えています。「私たち残留孤児にとって、日本は祖国、中国は故郷です。中国人に命を助けられ、育てられたものですから、その恩返しは必ずいたします。四川大地震の時、生活に苦しかったのですが、みんなお金を貯めて被災地に送りました。私たちはそれほど幸せな人生は送っていませんが、この特別な人生を教材に、次の世代に歴史をわかってほしいです。」
今回の訪中団名誉団長、長い間、残留孤児支援策の法制化に携わってきた国会議員の野田毅氏は感慨深げに語りました。
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養父母と孤児の登録帳 撮影:劉叡琳 |
再会を果たした養母と養女 撮影:孫国田 |
「大きな架け橋と道が一つできた。これを一つのスタートラインとして、さらに次の次の代に至るまで、感謝の気持ちを持って、流れを作ってほしい。僕らも政治家として、一つお役に立ててよかったと思う」。
清華大学の劉江永教授は苦難の人生を歩んできた残留孤児たちに、両国の若い世代として何が出来るか、考える必要があると主張しながら、次のことを強調しました。
「中日の民間交流と相互理解において、彼らはほかの人ができない役割が果たせると思います。『日中両国は仲をこじらせてはならない』。これは彼らが本心からの決意と言えます。また、一般の中国人の家で長年生活をしていた経験がある彼らは、両国の社会、文化、人々の考えを良く知っているので、草の根の日中友好の推進にとって、かけがえのない力と言えます」。
「私の心には、二つの実家がある。一つは日本にあり、もう一つは中国にある。日本に帰っても、中国のお母さんたちのことを忘れたりはしない」
69歳の松田桂子さんは、「二つの家」という替え歌をうたい、中国の養父母とふるさとに対する感謝の気持ちを表しています。
この歌を聞いた温首相は 次のように述べています。
「皆さんこそ、戦争の悲惨さが最もわかり、正義と人権を一番理解し、善意と愛情を一番多く体験したのです。これらたくさんの苦難を体験したことで、歴史的に多くの道理を教わってきたのです。ですからこれら体験を実際の行動に変え、これからも中日の友好促進に寄与してください」。
取材番組が11月18日放送されました。どうぞ、ここでもお聞きください。(取材:傅 穎、劉叡琳)
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