8月10日の「ホットホット通信」では、関西日中交流懇親会と寧夏回族自治区固原市原州区の学校との「一対一」の交流について紹介しました。交流活動に参加した団員・吉村澄代さん(北京放送OG)から帰国後、写真入の訪問リポートと感想が送られてきました。
関西日中交流懇談会
寧夏回族自治区固原地区訪問ツアー
7月26日から31日まで、関西日中交流懇談会が支援する寧夏回族自治区固原市原州区の学校との交流活動に参加してきた。固原市原州区は寧夏回族自治区の首府銀川市から5時間ほど南へ行った山間部にあり、住民の約45%が回族である。
この交流活動は、2004年から始められ、当該地区の小中学校との交流、および会員による貧困地区生徒個人への就学援助を行ってきている。学校交流には、大阪府豊中市の小中学校の教員たちも参加しており、学校相互の交流活動にも発展している。2002年から豊中市教職員組合が母体となって行われてきたこの交流事業に参加する教員は1回に10名、延べ30名を超えるようになった。日本側としては平和教育の一環に位置付けている。
関西日中交流懇談会は多様な分野にわたる人々によって成り立っており、今回の参加人数は16名で、メンバーの顔ぶれは、現職教職員をはじめ、元教員、大学教員、建築家、デザイナー、退職会社員、薬剤師、主婦・・・などいろいろ。
27日、固原市の北東部にある塞科郷の塞科小学校・中学校で、交流がおこなわれた。学校に到着すると、校門前には出迎えてくれる生徒や先生たちが陽に焼けた明るい笑顔でずらりと並んでいる。「歓迎関西日中教育交流」の横断幕もまぶしい。歓迎の部屋には山のようにスイカやブドウなどの果物が用意されている。
校門で歓迎してくれる子どもたち |
教室いっぱいの子どもたち |
「一対一」支援(日本人1人が中国人の貧困家庭の生徒一人の学費を支援する形態)を受けている生徒、家族と支援者との個人面談のために、すでに生徒が待ち構えていた。支援会員と会うと恥ずかしそうにはにかみながら、それでもしっかりと援助を受けていることへの感謝の言葉を述べている。
面談と並行して交流授業が行われた。夏休み中にもかかわらず、教室に入れないぐらいの生徒たちが集まった。授業は日本語で「海」の歌詞を覚え、一緒に歌うことや、豊中市内の小中学校の生徒からの手紙に返事を書いてもらうことなどである。生徒たちは嬉々として目を輝かせている。そのあと、校庭に出て大縄跳びをして遊んだ。また、この小中学校には、今度、日本側から郵政ボランティア貯金などの援助も得て、関西日中交流懇談会による寄宿舎と食堂などの新校舎の建築が計画されているので、運営委員を中心に面積1200㎡の予定敷地が視察された。
新校舎の建築予定地を確認 |
食堂の厨房施設を視察 |
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