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1978年、寧夏の小学校の入学率はわずか10%、就学年齢になっても、ほとんどの子供たちは学校に行けませんでした。当時は学校の校舎も古く、教育設備も十分に整っていない状況だったのです。
1986年から中国全国では『義務教育法』が施行されましたが、この時になっても寧夏の教育事業にはあまり進展が見られませんでした。
その頃から現在までの20年余り、寧夏をはじめ中国の貧困地区の子供たちの教育を支援し続けてきた日本のボランティア団体があります、それが関西日中交流懇談会です。
当懇談会は寧夏の中でも特に貧しい農村地区で、校舎や寄宿舎の建設、図書館の充実、そして学費の援助を行ってきました。
関西日中交流懇談会をはじめとする国内外の支援の下で、寧夏回族自治区の小学校の入学率は去年99.6%にまで上昇し、教育環境もかなり改善されました。
今回、「ホットホット通信」は懇談会の代表者8人にCRI・中国国際放送局までお越しいただき、支援活動についてお話を伺いました。(担当:黄恂恂)
<関西日中交流懇談会の活動の様子>
以下は、関西日中交流懇談会が7月に中国西部の寧夏回族自治区・固原を訪問した時の活動の写真です。
リンク:今回の活動に参加した吉村澄代さん(北京放送OG)の訪問リポートをこちらからご覧いただけます。https://japanese.cri.cn/1021/2009/08/27/1s145973.htm
出来上がった飛行機を全員で飛ばします
子供たちに囲碁を教える支援者
五目並べしている子供、目が真剣です
<関西日中交流懇談会について>
【設立】1985年
【URL】http://www.ac.auone-net.jp/~kansainc/index.html
【活動の紹介】1985年に設立。1994年からは中国の内陸部の少数民族地域である湖南省の桑植県と永順県、そして寧夏回族自治区固原市原州区で、教育支援と交流を行ってきました。
支援活動の中でも、支援者と子供の「1対1」の支援が独特です。地元の教育局が貧しい家庭で勉強に励む子供を推薦し、会員は子供たちに教育支援金を送ります。サポートする会員と支援を受ける子供は、写真を交換し、手紙を送りあいます。毎年支援先への訪問旅行も実施しています。現在、小中高校生、大学生ら約120人を支援、「顔の見える交流」を重ねてきました。
継続的に支援していることが活動の特徴です。
通訳を通じての「1対1」面談の様子
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