网民调查团 wăng mín diào chá tuán
「ネットユーザー調査団」の意味で、服役者が死亡した真相を追究するため、昆明市政府が組織した調査団です。市民が刑務所に入って捜査するもので、全国で波紋を及んでいます。
2月中旬、昆明の刑務所の服役者同士が戯れをし、一人が頭を打たれ、死亡したという掲示がネットに載せられました。たちまちネット上で、「警察官の暴力によるものではないか」などといった疑いの声があがり、全国に波紋が広がりました。
その最中、昆明市宣伝部は、「ネットユーザーから代表を選んで、調査団を組み、現場検証を行い、真相を解明する」と決めました。申し込み者が殺到するとともに、昆明市政府のこのような透明な姿勢に強い感心が起きました。そして、市政府としてネット上での議論に対して、いままでにない積極的な姿勢を見せたこと自体が、世の中の関心を寄せました。
しかし、調査結果はみんなの思うとおりの内容ではありませんでした。むしろ、あやふやのところもありました。
20日、調査団が調査結果を発表しましたが、あやふやなところがあることで、評価されませんでした。「メンバーの選び方が怪しい」、政府のショー」など、不信の声があがりました。
にも関わらず、今回のネットユーザー調査団については、「事件処理に、政府はもう隠しごとができない」、「開かれた天窓」などと評価されています。
さらに、昆明市宣伝部は今後の対応について、「われわれがこの天窓を開けた以上、締める気はない」と、今後もこのような形を取っていくことを、確認しました。(朱丹陽)
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