今年カンヌ国際映画祭コンペティション部門の最優秀脚本賞に輝いた賈樟柯 (ジャ・ジャンクー)監督の新作『天注定(A Touch Of Sin)』が世界各国から注目を浴び、フランス、イギリス、アメリカ、カナダでの配給権が次々と決まっていますが、このほど中国国内での一般公開も決まったそうです。先日、映画イベントに出席した賈樟柯 (ジャ・ジャンクー)監督が自ら明らかにしました。
中国では映画の一般上映に際して厳しい検閲許可制度が実施されていますが、これについて、ジャ監督は「許可がすでに下りたので、10月に上映される予定だ」と話しました。興行収入など商業的要素を一切意識せず映画を撮り続けているジャ監督ですが、この新作の興行成績について聞かれると「今までの自分の作品の中で一番売れる作品になる」と自信を見せました。
この新作は武侠という独特の世界観を通して古代と現代につながりを感じさせるように仕上がっています。キャスティングは賈樟柯 (ジャ・ジャンクー)作品の常連といわれる女優の趙涛(チャオ・タオ)のほか、王宝強(ワン・パオチャン)、姜武(チアン・ウー)と羅藍山(ルオ・ランシャン)と今までにない豪華な顔ぶれとなり、4人がそれぞれ現代任侠を演じるというオムニバス形式で展開されるということです。
賈樟柯 (ジャ・ジャンクー)監督は中国山西省出身で1997年に制作した『一瞬の夢(原題:小武)』が、1998年のベルリン国際映画祭の最優秀新人監督賞、釜山国際映画祭グランプリ、バンクーバー国際映画祭グランプリなどを受賞し、20代の若さでスターダムにのし上がりました。その後も現代中国を舞台にした映画を発表しており、2002年の『青の稲妻(原題:任逍遥)』と2008年の『四川のうた(原題:二十四城記)』はいずれもカンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品されました。(ミン・イヒョウ)
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