中国人ファッションデザイナー、ローレンス・シュー

　中国人ファッションデザイナーのローレンス・シュー（Laurence Xu）の新シリーズ「繍球（アジサイ）」が7月のパリコレに登場することになり、同シリーズのお披露目記者会見が7日、北京市内の老舗ホテル「北京飯店」で行われました。ローレンスと親交のある人気モデル・呉佩慈（ペース・ウー）、黄超燕（ヨランダ）、人気歌手・李玉剛（リー・ユーガン）、龔琳娜（ゴン・リンナ）らも現場に駆けつけ、エールを送りました。

　当日の会見でローレンスは、パリコレ進出についての心境を語ったほか、「繍球（アジサイ）」シリーズの新作2点を披露しました。新作のモデルを務めたのは、タレント・女優として活躍している呉佩慈（ペース・ウー）。黒の刺繍を施された金色のワンピースを身に纏った呉佩慈（ペース・ウー）は「九頭身」の完璧なボディーをアピールし、来場者を魅了しました。

　ローレンス・シューは、オートクチュールに刺繍や雲錦（中国絹の一種）など"中国要素"を生かしたデザインで注目を集め、中国人スターにも数多くの作品を提供しています。このたび中国人初のパリコレ進出を果たしたことで、国際ファッション界でも引く手あまたの存在となるでしょう。

　2013年のパリコレにおけるオートクチュールウィークは今年7月に開幕しますが、そこで披露される新シリーズ「繍球（アジサイ）」は中国の国宝級生地といわれる「南京雲錦」を使った高級礼服です。「南京雲錦」は1600年もの歴史を持つ世界無形文化遺産の一つで、古代から皇族御用達の生地に使われていたことで知られています。ローレンスのファッションを通じて中国を代表する高級生地も世界で話題を呼びそうです。（ミン・イヒョウ）