21年前の1991年に放送され、、日本でも中華圏でも爆発的にヒットしたドラマ『101回目のプロポーズ』が中国で映画としてリメイクされることになりました。映画の中国語タイトルは『101次求婚』で、主演に抜擢されたのは、台湾を代表する美人女優・林志玲(リン・チーリン)と大陸出身の個性派俳優・黄渤(ホアン・ボー)。そして、オリジナル版で主演を務めた武田鉄矢も登場するということで、映画の見所になりそうです。この作品は今年のバレンタインデーの合わせて2月12日に封切られる予定ですが、ちょうど旧正月(春節)休みにも当たりますので、かなりの客入りが予想されています。
テーマソングにはオリジナル版と同じくCHAGE&ASKAの「SAY YES」が起用されますが、昨年、音楽系リアリティ番組「中国好声音(the voice of china)」で注目されてデビューした男性歌手・李代沫(リー・ダイモウ)が、中国語バージョンで歌うことになりました。これまで中華圏で何度もカバーされてきたこの名曲の新バージョンも楽しみです。
【メイン・キャスト】
林志玲(リン・チーリン)
台湾出身で中華圏を代表するモデル&女優ですが、日本とかかわりの多い芸能人の一人としても知られています。チーリンは2006年、呉宇森(ジョン・ウー)監督作品『レッドクリフ』のヒロイン・小喬(しょうきょう)役を演じ、女優デビューを果たしました。映画のヒットとともに、日本での活動もより精力的になっています。2009年にSMAPのシングル「そっと きゅっと」のプロモーションビデオに出演。2010年には木村拓哉主演のテレビドラマ『月の恋人〜Moon Lovers〜』に中国人役で出演したほか、2011年には劇団EXILEの舞台劇『レッドクリフ-愛-』にも出演しました。今回、日本ドラマのリメイク映画に出演するということで、日本でもかなり注目されることでしょう。オリジナル版で浅野温子の演じたヒロイン役に挑戦する林志玲(リン・チーリン)、どんな演技を披露してくれるか楽しみですね。
黄渤(ホアン・ボー)
山東省青島出身で、もともとは声優を中心に活動し、『ファインディング・ニモ』『パイレーツ・オブ・カリビアン』『ハルク』などの作品で吹き替えを担当しています。2006年、寧浩(ニン・ハオ)監督の代表作『瘋狂的石頭(クレージー・ストーン)』に出演したのがきっかけで、個性的でユーモラスな演技が好評を博し、役者としての活動が目立つようになりました。その後、同じく寧浩(ニン・ハオ)監督の『瘋狂的賽車(クレージー・レーサー)』で映画初主演を果たし、喜劇役者としてますます注目されるようになりました。
そして、彼が主演を務め、昨年末に公開された最新作『Lost in Thailand』は興行成績が11億元(約156億円)を突破し、中国語映画史上で最高のヒット作に躍り出ました。今の中国映画界で最も観客を動員できる俳優の1人といっても過言ではありません。
【スタッフ】
陳正道(レスト・チェン)
1981年台湾生まれの新鋭監督。2004年、彼のショートムービー『狂放』がベネチア国際映画祭と東京国際映画祭「アジアの風」部門に出品。2006年、自身の代表作『花蓮の夏』が東京国際映画祭「新作パノラマ」部門で上映。ほかにも、蔡依林(ジョリン・ツァイ)、孫燕姿(ステファニー・スン)、五月天(メイデイ)など人気歌手のPVでメガホンを取っています。
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