この1週間の中国で注目度の高い日本ドラマ・トップ3は以下のとおり:
3位、ロングヒット中のコメディ映画『人再囧途之泰囧(ロスト・イン・タイ)』。日本で開催予定の中国インターネット映画祭にも出品される『人在囧途(ロスト・イン・ジャーニー)』の姉妹編『人再囧途之泰囧(ロスト・イン・タイ)』は昨年12月12日の封切り以来、異例の大ヒットとなっています。昨年公開されたファンタジー映画『画皮(あやかしの恋)2』が、これまで中国映画史上最高のヒット作でしたが、『人再囧途之泰囧(ロスト・イン・タイ)』はその記録をわずか2週間で塗り替えたということです。『画皮(あやかしの恋)2』の制作費1億5000万元(約20億円)に対して、この作品は3000万元(約4億円)と、ロー・コスト作品です。姉妹編の前作『人在囧途(ロスト・イン・ジャーニー)』と同じキャスティングで、舞台出身の俳優・徐崢(シュー・ジェン)と人気若手の王宝強(ワン・バオチャン)のコンビに加え、今中国映画界で最も注目されている"遅咲き俳優"黄渤(ホアン・ボー)、この話題の3人が主演を務めています。また、ノーギャラで友情出演した美人女優・範氷氷(ファン・ビンビン)の登場シーンも映画の見所です。
さらに今月13日の時点で、その興行成績は累計12.1億元(約145億円)、観客動員数は3700万人を突破し、中国語映画史上最高のヒット作に躍り出ました。これは、米映画「アバター(09年)」の中国での動員数2764万人を上回り、史上最高の記録を更新したことになります。昨年度の国産・海外映画を合わせた興行ランキングでも、米映画「タイタニック3D」を抜きトップに立っていることもわかりました。クリスマス&年末年始シーズンでの上映やこの時期、家族連れで楽しめるコメディ映画が少なかったことがヒットの要因だと考えられます。これから興行記録がどこまで伸びるのかも期待されています。日本での公開はまだ決まっていませんが、絶対見逃せない中国映画の1本だと思います。
2位、久々の成龍(ジャッキー・チェン)映画『ライジング・ドラゴン(原題:十二生肖)』。先月20日に中国や北米地区で公開されたこの映画は、痛快なアクション・シーンをたくさん盛り込んだ、ジャッキーの"原点"に戻った娯楽作です。監督・主演を務める成龍(ジャッキー・チェン)は58歳にして体当たりのアクションに次々に挑戦し、相変わらずの健闘振りをアピールしています。ストーリーは、ジャッキー演じるトレジャー・ハンターが、金目当てで清代の国宝、「十二支のブロンズ像」を探す中で愛国心に目覚め、金よりも像を取り戻すことに奔走するというものです。日本では角川映画の配給で今年4月に公開される予定です。主題歌は人気アーティスト・王力宏(ワン・リーホン)が担当しています。
1位、王家衛(ウォン・カーウァイ)の最新作『一代宗師(ザ・グランドマスター)』。中国で今月8日に封切られたこの作品は、カンフー流派の一つ・詠春拳の達人で、ブルース・リーの師匠でもある葉問(イップ・マン)をはじめ、第二次大戦前後の混乱に巻き込まれたる数々の武術家の運命を描いたカンフー映画です。主演には、章子怡(チャン・ツィイー)、梁朝偉(トニー・レオン)、張震(チャン・チェン)など人気スターが勢ぞろい。2013年1月13日までの公開1週目の興行成績は1.69億元(約20億円)、観客動員数は475万人で、各地興行ランキングでダントツ1位を獲得しています。(ミン・イヒョウ)
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