秋の賛歌 「楓葉飄飄」
晩秋になると、何回か雨が降った後には、地面が紅葉した葉で埋め尽くされます。まるで赤く色づいた絨毯のようです。そんな落ち葉を拾って本に挟んでしおりとしても、思い出として記憶の中に残しても、いずれも秋の趣きをたっぷり味わうことができるでしょう。テレサ・テンの「楓葉飄飄(舞い落ちる紅葉)」という曲はその趣を音楽で表しました。
実は、この「楓葉飄飄(舞い落ちる紅葉)」という唄は日本の演歌歌手渥美二郎の「夢追い酒」の中国語でのカバー曲です。故郷を思う原曲は紅葉を讃える秋の歌にアレンジされ、歌詞の内容も原曲と多少異なっています。渥美二郎の原曲もテレサ・テンの唄った秋の歌も、共に素晴らしい曲ですね。
番組の中でお送りした曲
1曲目~ 楓葉飄(紅葉の愛)
有名なテノール歌手・李双江が唄った挿入歌「楓葉情(紅葉の愛)」をお楽しみください。李双江の素晴らしい歌唱力はこの映画の悲劇的な気分をいっそう掻き立てます。
歌詞
楓はひらひらと舞い落ちて
一体どこへ飛んでいくのか
恋人よ、近くにいるのに
まるで天の果てにいるよう
2曲目~ 満山紅葉似彩霞(夕焼けのような山一面の紅葉)
1980年代の映画「等到満山紅葉時(山一面が紅葉する頃)」の挿入歌です。その美しいメロディーは三峡の壮大な景色や悲しくも美しいラブストーリとうまく融合し、今でも観客の心の中に映像として残ります。
歌詞
山一面の紅葉は夕焼けのよう
紅葉がどんなに美しくても
山にいる娘には叶わない
紅葉が娘の心に映る
3曲目~ 片片楓葉情(恋は紅葉の如く)
この唄は男女のデュエットで、カラオケで恋人同士がよく歌う定番です。
歌詞
紅葉がひらひらと舞い落ち
あの苦しい恋を終わらせる
恋は紅葉の如く
再び輝くことはない
恋は紅葉の如く
美しく短かい
4曲目~ 楓葉飄飄(舞い落ちる紅葉)
テレサテンのこの唄は、秋の趣きを感じさせてくれます。
歌詞
野に菊が咲き誇る
鮮やかな赤、清らかな白
月夜の丘 静かに満開になる
ひらひらと舞い落ちる紅葉よ
また、秋の便りを伝えてくれる
| ||||
© China Radio International.CRI. All Rights Reserved. 16A Shijingshan Road, Beijing, China. 100040 |