さて、次の日、去病が頼まれたとおり、屋敷の前の道端で待っていると、確かに父の友人である莫三郎が大きな籠に獲物を入れ、それを下にものに車に乗せさせ自分は馬に乗ってやってきた。そこで去病が声をかけた。
「これは莫のおじさん!どこへ行くのですか?」
「おお!これは去病じゃないか。いや、いまから昨日取れた獲物を町に売りにいくのさ!ほら、その籠の中に獲物が入っている」
そこで去病がどれどれと籠の中をのぞくと、確かに黒い狐がいて、また生きているようだったので去病がいう。
「おじさん、私の黒い皮の上着の袖が破れたので、その黒い狐をもらえませんか?」
「うん?そうか、勝手に持っていけ」
そこで去病は、籠から黒い狐を出してもらい、莫三郎に礼をいう。
「いやいや、礼などいい。それよりもお前の父によろしくな」と莫三郎は行ってしまった。こうして去病は早速狐を持ち帰り、青鳳に渡したので青鳳は狐をある部屋の床に寝かせ、一生懸命看病した。こうして三日目に黒い狐はやっと気がついた。去病がいってみると床に横になっていたのは青鳳の父親であった。驚いている父親に青鳳が詳しくわけを話すと、父親は納得して去病に礼をいい、屋敷で一ヶ月ほど養生したあと、安心して帰って行った。
その後、去病夫婦は子供を育て、その子は後に出世したという。
そろそろ時間のようです。では来週またお会いいたしましょう。
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