ラテンアメリカ4ヵ国歴訪を終え帰国の途についた中国の李克強首相は現地時間27日午後、経由地のスペイン・マヨルカ島に到着し、出迎えのサエンス・デ・サンタマリア副首相と会談を行いました。

　李首相は会談の中で、近年、両国関係が遂げた発展を積極的に評価し、スペインとの関係発展を非常に重視しているとした上で、「両国の政治的な信頼関係を引き続き増進させ、貿易均衡と共同成長を推進し、双方向投資を促すとともに、教育や文化、観光など人文分野での交流を推進していく」と述べました。スペイン政府に対し、中国企業のスペインでの業務展開や中国人の観光、留学、滞在などにより多くの便宜を提供するよう求めました。

　李首相はまた、今回のラテンアメリカ歴訪の様子を紹介した上で、中国・スペインの協力の拡大に大きな期待を示し、「協力枠組み協定の達成を目指し、経済貿易合同委員会などを通じて、相互投資の拡大や、第三国市場の共同開拓などについて考察できる」と話しました。

　サエンス副首相は李首相のスペイン経由を歓迎し、第三国市場の開拓や貿易均衡と共同成長、人的交流の拡大などに関する中国側の提案に賛成の意を示し、中国側と緊密に協力し、両国の全面的な戦略パートナーシップの発展をさらに推進していくとの考えを示しました。（ZHL、林）