大東仁住職は台児荘大戦記念館に『徐州会戦・指南事変画報』、小説『台児荘』、『内閣情報局』、『週報』などをそれぞれ一冊ずつ寄贈しました。これを受けて、台児荘大戦記念館の王祥館長は「日本で台児荘の戦いに関する歴史資料の収集は極めて難しい。今回いただいた資料は大きな史料的価値がある」と高く評価しました。
取材に対し、大東仁住職は「日本国内で台児荘の戦いを知っている人は非常に少ない。日本軍が台児荘の戦いで惨敗したため、この戦いに関する報道は非常に少なく、関連資料の収集も難しかった」と話しました。
1942年に出版された小説『台児荘』は、台児荘の戦いを経験した日本人が書いたものです。大東仁住職は「今の日本では、この小説を知っている人はほとんどいない。しかし、出版された当時は大ブレイクした。著者の価値観やイデオロギーはその特定の歴史環境を分析、研究する上で重要な史料価値がある」と話しました。
ここ十数年、大東仁住職は中国を30回以上も訪れ、南京、徐州などの抗日戦争遺跡に足を運び、日本国内では旧日本軍の中国侵略の証拠を大量に収集し、中国に寄付しています。大東仁住職は「歴史資料の収集や展示、各地での講演など、私がやっているすべてのことは、日本の侵略行為が中国人民に深刻な災いをもたらしたことを日本の若い世代に伝えるためで、日本の若い世代はこの歴史を忘れてはならず、歴史の悲劇を二度と繰り返してはならない」と訴えています。
台児荘の戦いとは、抗日戦争中、1938年3月23日から4月8日にかけて、中国軍隊が山東省の台児荘付近で起きた戦いです。旧日本軍2万人以上を殲滅させ、3ヵ月内に中国を滅ぼすという日本軍国主義の妄想を破った、中国軍隊が抗日戦争の正面戦場で収めた最大の勝利となりました。(04/08 Lin,山下)暮らし・経済へ
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