中国現代国際関係研究院米国研究所の王鴻剛副所長がこのほど、「習近平の積極的外交は世界にプラス」と題する論文を発表しました。論文は以下のように述べています。
現在、中国の外交はこれまでより、より積極的になっている。積極的に努力している中国は世界の平和を維持し、世界の発展をけん引する力となるに違いない。中国共産党第18回全国代表大会が開催されて以来、習近平氏を総書記とする新しい党中央の指導グループの外交活動はさらに活発になり、国際的な発言の方向性を誘導する面でも積極的にやり、対外戦略は系統的になっている。世界各国にとって重要な戦略的チャンスにつながるだろう。
二国間の政治関係は、一層深めるようになっている。2013年6月、習近平主席はアメリカのオバマ大統領との元首会合を実現したことに継いで、今年11月のAPECサミット期間中に再び会合を開く予定だ。また、ロシアのプーチン大統領と共に『中華人民共和国とロシア連邦の協力共栄、全面的な戦略的パートナー関係の深化に関する共同声明』に調印した。欧州を訪問し、各国との経済貿易関係を推進し、ブラジルで開催されたBRICs第6回首脳会議で『新たな出発点、新たなビジョン、新たな原動力』と題する演説を行い、BRICs諸国との連携を一層強化させた。アジア、アフリカ、ラテンアメリカ諸国への訪問を通じて発展途上国との協力関係をさらに強固なものにした。
経済の面では、シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロードの構想を、また、『アジアインフラ施設投資銀行』の設立を提案した。アメリカとの投資協定の交渉も順調に進んでいる。
理念の面で提案した考えも世界で共感を呼んでいる。習主席は『中国の夢』を宣言した上で、『アジアの夢』、『アフリカの夢』なども提案し、他国との共同発展を模索した。『共同、総合、協力、持続可能』の『アジア安全観』と、『衝突せず対抗しない、相互尊重、互恵共栄』の中米の新しい形の大国関係を提案した。
中国の外交がより積極的になっているのは、これまでの外交理念と手段の延長であり、中国の総合的国力が強化されている結果である。また、習主席が世界と中国自身の変化、中国と世界の関係の変化を見極めた上で決定した戦略的な方策であり、世界の発展にプラスの影響をもたらすに違いない。(玉華、高橋敬)
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