習近平国家主席は、国家主席に就任して2年近くで既に外遊回数が10回に達し、習主席の実務的で新しい外交理念や姿勢は広く注目されています。
中国国際問題研究所の曲星所長は、「習主席は大国との関係を非常に重視すると同時に、周辺諸国や発展途上国との関係の基礎を固め、国際的なホットな問題にもより積極的な姿勢を示した」と話しました。
習近平主席は新しい外交理念を数多く打ち出しました。まず、「中国の夢」を打ち出し、それは「世界の夢」と通じあうものと示すと同時に、内政と外交がより緊密であることを強調しました。大国および周辺諸国との関係について、習主席はいずれも新しい見方を示しました。まず米国には「新しい大国関係」を打ち出し、周辺諸国には、「親・誠・恵・容」説や、「一帯一路(シルクロード経済帯と21世紀海上シルクロード)構想」、「政策の共通化(溝通)、道路の開通、貿易のスムーズ化(暢通)、通貨の流通、民心の相互理解(相通)」という「五通」を、そしてアフリカ諸国には「真・実・親・誠」原則と中国とアフリカが運命共同体だという新しい理念を打ち出しました。また、アジアインフラ投資銀行やBRICS開発銀行、BRICS外貨準備基金の創設を提案しました。
曲星所長は「これらの理念と思考は中国外交の発展の余地を広げ、複雑な国際問題を巧みに解決し、発展の機会を適時に捉えた」と評価しました。
また、10回にわたる外遊中、習主席は訪問先となった国々の主流メディアで署名入りの文章を多数発表しました。
これについて、曲星所長は「習主席の文章はいずれも相手国の国民の関心事を的確に捉え、文化交流や歴史上の重要な事実などを取り上げることで相手国との関連性を強調している。情報化・グローバル化・多極化・多様化した時代背景の下で、広報外交の新たなあり方を顕示した」と話しました。(ZHL、小山)
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