世界銀行のジム・ヨン・キム総裁は27日、「世界銀行は中国の経済改革措置を楽観視し、中国政府が経済の減速への対応能力が大きい」と語りました。さらに、中国がアジアインフラ施設投資銀行を設立する提案に歓迎の意を表し、アジアのインフラ施設の建設に力を尽くしたいとの考えを示しました。

　ジム・ヨン・キム総裁は7月の初めに中国、日本、フィリピン、ベトナム、シンガポールを訪れます。これに先立ち、キム総裁は記者会見を開き、「中国政府は一定の経済成長率を保ちながら、改革を実施する。両者の間で微妙なバランス維持を取らなければならない。中国改革の広さと深さにより、中国経済の成長率が7.5％ぐらいに下方修正されても驚くことはない」と話しました。また、「地方政府の債務問題や、影の銀行（シャドーバンキング）問題、不動産のバブル問題など、中国経済は多くの試練にさらされている。特に、影の銀行への監督管理の透明度を高めなければならない」と指摘しました。（06/28　Lin、Kokusei）暮らし・経済へ