中国の王毅外相は16日、中国人民外交学会の招待で訪中しているシリア革命・反体制派諸勢力国民連合（シリア国民連合）のアハマド・ジャルバ議長一行と会談しました。

　王外相はシリア情勢について、「当面の急務は、シリアの各方面が民族と国家の大局を重んじて速やかに武力行使を止め、包容性のある政治的移行過程を推進すると共に、国連安保理の第2139号決議を全面的に実施しシリア問題の政治的解決を一日も早く実現することだ」と述べました。

　また中国の立場について王外相は、「中国はシリア国民の全体的かつ長期的な利益を重視しており、中東地域の平和と安定を維持し、発展途上国、特に中小国家の生存に関わる国際関係の準則を堅持する」として、「中国はシリア問題の政治的解決の推進に積極的な役割を果たし、国民連合を含むシリア各方面との交流と対話を保っていきたい」との考えを示しました。

　これに対してジャルバ議長は、中国がシリア危機の解決に果たした努力を賞賛した上で、「国民連合は政治的解決がシリア危機を終える最適な方法だと考えており、テロリズムには断固反対する。シリア政府に誠意があれば、国民連合は第3ラウンドのジュネーブ交渉に参加したい」との姿勢を表明しました。（ヒガシ、大野）国際・交流へ