欧州連合(EU)加盟国の中で首相職を最も長く務めた、ルクセンブルクのジャンクロード・ユンケル首相が11日に辞任を表明しました。
これによって、政局が安定していると言われていたルクセンブルク大公国も、第二次世界大戦終戦後初めて内閣政権の崩壊に直面することとなりました。この事態の引き金となったのは、首相府直属の情報機関が違法な盗聴をしていたなどの問題が明らかになったことです。
ルクセンブルク議会が2012年年末に設立した調査委員会の報告で、2004年から2009年までの間、首相府直属の情報機関が違法な盗聴をしたり、違法な転売で利益を得ていたことが明らかになり、7月10日に開かれたルクセンブルク議会で、ユンケル首相は免責のための自己弁護を2時間にわたって行いましたが、大多数の議員の理解と支持を得られませんでした。
また、ユンケル首相が率いていたキリスト教社会党と共に立ち上げた連立政府の社会党が寝返り、反対党と共に議会の即刻解散を求めたほか、首相選挙の実施を前倒しするよう要求しています。(馬ゲツ・NM)国際・交流へ
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