欧州委員会が、中国産太陽光発電製品に対する反ダンピング税の徴収を決定したことについて、中国の各メディアは5日記事や論説を掲載し、「貿易紛争を解決するには、中国とEUが同じ目標に向かって進む必要がある」と述べています。

　国営新華社通信は、「中国とEU・欧州連合は、太陽光発電貿易紛争に関する新たな交渉を近いうちに再開するだろう。双方が損害をこうむる事態を避けるため、EUがより大きな誠意と理性をもって交渉に臨むことを期待している」としたうえで、「欧州委員会が、EU全体の経済利益と双方の経済貿易関係の大局に立って、大多数の加盟国と域内業界の声に耳を傾けることを希望している」と強調しました。

　5日の『人民日報』は、「貿易戦争には勝者はいない。中国は断固として中国の利益を守っていく。もし、EUがなお我を張るなら、中国も融通をきかす余地がなくなってしまう」と報じました。 （朱丹陽　大野）暮らし・経済へ