中国の李克強首相は21日、ニューデリーで、インドのムカジー大統領と会談しました。席上、李首相は習近平国家主席からの挨拶を伝えた後、「戦略と大局から両国関係を見直し、両国と両国の人々に幸せをもたらすべきだ」と強調しました。

　李首相は「中印は戦略的パートナーであり、善隣である。今回の訪問での重要な成果の一つは、両国の指導者が、戦略と大局の視点から両国関係を見直し、共同利益の拡大や全面協力の推進で一致したことである。より多くの共通認識に達し、食い違いを乗り越えることを通じて、両国関係を発展させ、両国と両国の人々に幸せをもたらすべきだ」と述べました。

　両国関係の発展について李首相は「平和で安定した国際環境が必要である。中国はインドと共に、平和と繁栄に向けた戦略的協力パートナーシップの深化に力を入れ、アジアと世界の平和と繁栄のために、新しい貢献をしていきたい」と、中国の立場を示しました。

　これに対して、ムカジー大統領は習近平国家主席への挨拶を伝え、「中国と共に、困難を乗り越えて得た現在の両国関係を大事に見守ると同時に、両国の戦略的協力パートナーシップを新たなレベルに引き上げていきたい」とインドの立場を表明しました。（朱丹陽　山下）