20日午前8時2分、四川省雅安市蘆山県でマグニチュード7.0の地震が発生しました。震源の深さは13キロでした。この地震で、午後3時現在、70人余りが死亡し、数百人が負傷しています。
地震発生後、習近平主席、李克強首相は重要な指示を出し、生命の救助を最優先にし、死傷者を最大限に減らすよう要求しました。李克強首相は正午に北京から特別機で被災地へ赴き、救援活動を指導しています。また、中国の軍隊、武装警察、消防、医療、民政、交通などの部門も直ちに被災地へ赴き、救援に当たっています。
雅安市は四川省の省都成都市から120キロにあり、震源地の蘆山県の人口は約12万人です。地震は蘆山県の複数地区で死傷者や大量の家屋の倒壊をもたらし、震源地地域では通信も一時中断しました。四川のほか、貴州省、河南省、陝西省、重慶市などでも揺れを感じたということです。成都軍区空軍機長の叶烈箭はヘリコプターを運転して震源地の蘆山県上空へ赴き被災状況を視察しました。叶烈箭機長は、「我々は直ちに蘆山県上空に到着し、一部の家屋が倒壊したほか、負傷者が家屋の外で手を振って救援を求めるのを見た。また、震源地蘆山県太平鎮の被災状況は重く、50%の家屋は倒壊した。一部の負傷者も外で救援を待っている。また、山崩れや道路の中断もある」と述べました。
地震発生後まもなく、雅安市名山区蒙頂山鎮に住んでいる茶農民の寥信さんは記者に、「私は2008年5月12日のブン川地震(四川大地震)を経歴した。今回の地震はブン川地震よりも大きいと感じた。ただし、持続時間はそんなに長くなかった。しかし、余震が時々ある。区の病院に多くの負傷者がいる。一部の家屋が倒壊した。今、区政府は救援を展開している。人々は広々としたところに集まっている。また余震があると心配だから」と述べました。
中国地震局はすでに、応急措置を講じ、中国国際救援隊の隊員彭碧波さんは「現在、捜索救援隊員約160人、医療隊員約50人や物資を集め、救援に参加することを準備している。そのうち、解放軍北京軍区の工兵団が救助、武装警察総病院が医療救援、地震局が専門家を提供する」と述べました。
また、中国の赤十字組織、中国紅十字会は直ちに救援活動に参加し、500張りのテントを調達しました。重慶、貴州、山東、広東及び香港、マカオの紅十字会も救援の参加を準備しています。
貴州、雲南、広西、重慶、甘粛、湖北、湖南などの省、自治区、直轄市も救援チームを組織し、被災地へ赴きました。(玉華、志摩)
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