2010年の4月に中国西部にある青海省の玉樹チベット族自治州で地震が起きてから2年が経ちましたが、これまで被災地では、復旧作業が順調に行われています。復旧作業では、民生、つまり人々の生活を優先することが原則となり、学校や病院などの公共施設の建設が進められています。
これは、地元の玉樹第三完全小学校の子どもたちが新しいキャンパスでラジオ体操をしているときの音です。地震でひどく破壊された校舎は再建されて、教室は広く明るくなり、マスメディアによる授業設備も導入されました。この学校の教師ジャマさんの話によりますと、ジャマさんは最近、担任のクラスの生徒を率いて、学校のラジオ体操大会で良い成績を取りました。これは、地震後仮設の部屋で授業をしていた時には、まったく考えられなかったということです。そして他の教師や生徒たちも、校舎の再建に感謝しています。ニマ校長は、「新しい校舎に引っ越したあと、全ての先生と生徒、それに被災地の全ての人が感謝の気持ちを持つようにと心から思いました。生徒たちがしっかり勉強して、大人になったら社会に報い、私たちを助けてくれた人たちに恩返しすべきなのです」と話してくれました。
被災地の復旧作業では、民生を優先することを原則にしており、校舎復旧を優先的にしています。計画にある43ヶ所の学校の再建工事はすべて始まり、そのうち16ヶ所が完成し、今年3月から授業を再開しました。また、医療機関の復旧も進められています。
玉樹で最も大きい州立病院の医師や看護士たちは、まだ仮設の建物で診療しています。受診に来る人は1日あたり500人、入院患者は150人余りですが、それに比べ医師や看護士が不足し、その訓練も足りないという問題があります。でも、まもなく新しい病院が建てられることから、人々は新しい病院に期待しているのです。州立病院の江西副院長は「地元の需要に合わせて、病院のベッド数を430にする。ここは康巴(カンバ)地区では最大の近代化した病院になるだろう」と語ってくれました。
現在、再建計画に組み入れられている病院44ヶ所とその他の医療サービス機関22ヵ所の工事は全て始まり、文化とスポーツの施設などの復旧作業もほとんど始まっています。復旧作業の責任者匡涌さんによりますと、民生と公共サービスが優先されているということです。匡涌さんは「作業では住宅建設を加速すると同時に、公共サービス施設の復旧と整備を推し進め、基本的公共サービスの均等化を推進している」と話してくれました。
玉樹では地震発生2ヶ月後の2010年6月から復旧が始まり、現在のところ、ほとんどの農牧民と一部の都市部住民が新しい家に入り、公共サービス施設や生態系の復旧などは速いスピードで進み、玉樹は今生まれ変わりつつあるのです。
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