中国の習近平国家主席は24日、ロシア公式訪問を終えました。1日半という短い訪問でしたが、習主席は政治や経済協力と貿易、軍事、人的・文化交流など多くの分野に及ぶ20項目近い活動に参加しました。
盛玉紅氏はその論評でまず「習主席のロシア訪問で最大のハイライトといえば、中ロ両国の政治的相互信頼がさらに向上したことと、今後10年の両国関係の発展に基礎を固めたことだろう。習主席が初の外遊国としてロシアを選択したのは、中ロ関係が中国の外交における優先的な方向性であることを示している。訪問期間中、習主席はロシア国防省を視察しており、ロシア軍の作戦指揮センターを見学した初めての外国の指導者となった。これは、両国間の政治面における相互信頼が新たなレベルに達したことを表している。また、双方が調印した共同声明は、全面的戦略協力パートナーシップを新たな段階に引き上げていくことを決めると共に、相手国の主権や領土保全、安全保障などの核心的利益に関わる問題で互いに支持しあうことを強調した。これらはいずれも、今後10年間、複雑で常時変化する国際情勢を前に、中ロ関係が依然として協力共栄、世々代々の友好という方向に向かって発展し続けていくことを示している」と語りました。
訪問期間中、双方は中ロ善隣友好協力条約の「実施綱要」を批准し、中ロの貿易構造の多元化促進やエネルギー分野での積極的な協力、人的・文化協力をめぐる行動計画の実施などいくつかの重点的な協力内容を決定しました。これについて、盛評論員は、「ハイレベルの政治関係を経済や人的・文化などの分野の実務的な協力に転換させてこそ、しっかりとした支えを得ることができる。現在、中ロ両国はいずれも構造の転換と国民生活の改善という緊迫した課題に直面しているほか、平和な発展と民族の振興という夢を抱え、双方の協力の強化と相互補完という強い願いを持っている。双方が定めた重点的な協力の内容は、両国関係のさらなる発展によりしっかりとした基礎を作り上げるに違いない」としています。
習主席はモスクワ国際関係学院で演説した際、「中ロ関係の発展は国際秩序と国際体系を公正かつ合理的な方向に向かって発展させていくプラス・エネルギーだ」と指摘しています。これについて、盛評論員は「ここでいう『プラス・エネルギー』とは、まずは中ロの両国関係が大国関係における模範となったこと。『平等信頼、相互支持、共同繁栄、世代友好』は中ロ両国が時代の流れに従って確立した関係発展における原則と方法であり、また目標でもあること。次に、中ロ関係の安定と発展はユーラシア地域の安定と発展に有利な環境を提供しているということ。第三に、中ロ両国の地域問題と国際問題における共通の認識や協力、及び双方が提唱する多極的な理念は、世界の平和と発展を力強く守っているということだ。今後10年は、中ロ両国が自らの夢を実現するために取り組んでいく重要な時期である。『中国の夢』と『ロシアの夢』の内包は異なるが、多くの共通点を持っている。したがって異を残して同につき、相手国の夢の実現を自らの発展チャンスにすれば、中ロ両国は必ずや自らの発展や両国関係の発展、及び世界平和の発展に新たな活力を注ぐに違いない」と話していました。
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