江蘇省南通市政府は28日、環境問題を懸念して、王子製紙の排水パイプラインプロジェクトを取り消すことを明らかにしました。

　江蘇王子製紙有限公司は日本王子製紙株式会社が南通で投資したウッドパルプと紙の製造を一体化したプロジェクトで、中には年間生産量40万トンのアート紙生産ライン2本、年間生産量71.4万トンのウッドパルプ生産ライン1本、5万トン級と2.5万トン級の埠頭1ヵ所ずつ、火力発電所及び汚水処理場が含まれます。このプロジェクトによって基準値に達した処理水が海に排水されることになります。

　市民はこのプロジェクトが、地元の環境や近海の漁業と養殖に与える影響を懸念していました。南通市政府はこれに配慮して、テレビ、ラジオなどマスコミを通じて、このプロジェクトを永遠に停止することを明らかにしました。（ヒガシ　高橋）

暮らし・経済へ