ギリシャ政府が17日に発表した議会選挙のおおまかな統計結果によりますと、経済の緊縮措置を支援する新民主主義党の得票率がトップで、緊縮措置に反対する左派政党連盟がそれに続き2位となりました。

　新民主主義党のサマラス党首は、選挙の結果を受けて声明を発表し、今回の選挙は「ヨーロッパ全体の勝利だ」と強調しました。その上でギリシャがユーロ圏に留まることを支持している全ての政党が一致団結し、民族が団結した政府を発足し、差し迫っている債務危機に取り組むことを呼びかけました。

　またサマラス党首は、ギリシャがユーロ圏諸国と達成した救済協定を守り、ユーロ圏のパートナー国と協力の下、債務危機から脱却することを約束しました。

　ギリシャ議会が選挙結果を発表した後、ユーログループは声明を発表し、「ギリシャ国民の選択を尊重し、引き続きギリシャの経済調整を支援していく」と述べました。

　サマラス党首は早くとも18日から連立政府発足の準備を始めるとしています。しかしいくつかの政党がまだ態度を明らかにしておらず、新政府の発足は難航すると見られています。（任春生、吉野）

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