ピクラメノス暫定首相が率いるギリシャの選挙管理内閣は17日に就任宣誓を行いました。

　16日にギリシャのパプリアス大統領は各政党の指導者と暫定政府首相の人選について話し合い、法に基づいてピクラメノス氏を任命しました。ピクラメノス暫定首相は就任宣誓式で、「選挙管理内閣は困難な時期に秩序と平穏を維持していく。主な任務は1カ月後に再選挙を行うことだ」と述べました。

　最新の世論調査では、緊縮措置に反対する左派政党連盟が次回の総選挙で議会の第一党になる可能性がありますが、単独組閣に必要な議席多数を獲得するのは難しいことから、ギリシャは新たな難局に陥ることが懸念され、ユーロ圏から離脱するかどうかが再び国際世論の焦点となっています。

　欧州委員会のバローゾ委員長はこの日、「ギリシャがユーロ圏に留まるよう、ＥＵはギリシャへの約束を守っていく。しかしギリシャは自分の義務を履行しなければならない」と述べました。（玉華、吉野）国際・交流へ