北京時間の14日夜8時、北京宇宙飛行コントロールセンターによって、中国の「天宮1号」無人宇宙モージュルと「神舟8号」宇宙飛行船が再度のドッキングに成功しました。再度のドッキング成功は、ドッキング測定設備とドッキング・システムの性能に対し検証を行い、関連データを取得し、初期の目標を達成しました。
北京時間の14日夜7時24分、北京宇宙飛行コントロールセンターは「天宮1号」と「神舟8号」のユニットに分離の指示を出し、「神舟8号」と「天宮1号」が徐々に分離し始めました。これは1回目のドッキングの時にはなかった動きです。
4分後、「天宮1号」と「神舟8号」が無事分離を果たしました。そして「神舟8号」は「天宮1号」から140メール離れたところに止まりました。その後北京宇宙飛行コントロールセンターの指示に従って、「神舟8号」が再度「天宮1号」とドッキングしました。
2度目のドッキングは1回目とほぼ同じです。有人宇宙プロジェクトの設計者である周建平さんによりますと、1回目のドッキングは、地球の陰のエリアで行われたもので、宇宙の中の強い光がなかったため、ドッキングが順調に行われました。2回目のドッキングは光のある地域で行われたもので、ドッキング測定設備が強い光の影響を受け、その性能が検証されました。
周建平さんは「光のある地域で、光学測定システムがいかに稼動するかを検証する。なぜかというと、異なる軌道で無事ドッキングができれば、今後宇宙ステーションを建設する場合、自由度が高くなるからだ」と話しました。
「天宮1号」が9月29日に打ち上げられ、「神舟8号」宇宙飛行船は11月1日に打ち上げられました。一連の軌道変換と飛行姿の調整を経て、11月3日1時36分、「神舟8号」と「天宮1号」が無事ドッキングしました。ドッキングの過程は8分間で完了しました。こうして、中国はアメリカとロシアに次いで世界で宇宙ドッキング技術をみにつけた3番目の国となりました。
2回目のドッキングが完了した後、北京宇宙飛行コントロールセンターは引き続き、「天宮1号」と「神舟8号」のユニットを利用して、宇宙の天気観測データなどの情報を収集し、宇宙船の帰還前の軌道のパラメーターを修正計算します。これは、ユニットの再度分離と宇宙船帰還前の準備作業です。
有人宇宙船システムと宇宙実験室総指揮者の尚志さんによりますと、「神舟8号」宇宙船が地球に帰還した後、「天宮1号」が引き続き宇宙に残ります。
尚志さんは「17日までに、『神舟8号』の帰還のための準備作業を行う。ユニットはコントロールの役割を果たす。『神舟8号』の帰還後、『天宮1号』を利用して、宇宙医学プロジェクトや宇宙環境輻射、宇宙環境測定などの科学実験を行う」と話しました。
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