中国の楊潔チ外相は24日、ニューヨークの国連本部でネパールのバッタライ首相をはじめ、ネパールやベトナム、カンボジアの外相らとそれぞれ会談しました。
ネパールのバッタライ首相と会談した際、楊外相は「中国とネパールは友好関係を持つ隣国で、ここ数年、両国は全面的な協力パートナーシップを築き上げた。今後の関係発展のため、ハイレベルの相互訪問を維持し、経済貿易面の協力を強化し、文化面の交流を拡大していきたい。ネパールが国情に合った発展の道を選択したことを中国は尊重し、ネパールの国内情勢が一日も早く安定するよう期待する」と述べました。
それに対して、バッタライ首相らは「両国関係には、いかなる問題も存在しない。双方は互いに関心を持つことを考慮し合い、対話交流と互恵協力を絶えず推し進めている。中国とともに、両国関係を新たな段階へ推進していく」との姿勢を表明しました。
楊外相は、ベトナムのファム・ビン・ミン外相と会談した際、「このほど行われた中国・ベトナム双方協力指導委員会第5回会議では、多くの点について合意に達し、新たな情勢での両国関係の推進方向を示しているが、双方はその実施に力を入れるべきだ」としたうえで、南海問題について、「双方は戦略的な視点から、両国関係の大局を把握し、食い違いを調整し、『南海各方行為宣言』を実施し、その海域における着実な協力を推進しなければならない」と述べました。
これに対して、ファム・ビン・ミン外相は「ここ数年、両国関係は大きく発展しており、各分野における交流が深まりつつある。関係発展の重要な時期において、ハイレベルの相互訪問を強化し、戦略的相互信頼と国民の感情を深めていくことで中国とともに努力していきたい。また、南海問題を巡る争議も双方の努力によって、妥当に対応していきたい」との態度を表明しました。
楊外相はまた、カンボジア、ブラジルの外相とそれぞれ会談しました。
(FUYING、山下)
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