楊潔チ外相は22日、第66回国連総会一般討論演説において、アメリカの対台湾武器売却の誤りを正し、この決定を直ちに取り消すとともに、台湾への武器売却と米台軍事連絡を中止し、実際の行動で中米関係の大局と台湾海峡の平和と安定を維持するようアメリカ側に呼掛けました。

　楊外相は22日、アメリカの米中関係全国委員会と米中貿易委員会のメンバーを前に講演しました。

　楊外相はその際、中米関係について中国側の立場を詳しく述べました。この中で楊外相は「中米関係は中米両国国民の幸福に関わるだけでなく、世界の将来にも影響を及ぼす。中米関係を維持、発展することは双方の道義上引くことのできない責任である」とした上で、「互いの核心の利益を尊重することは中米協力において遵守しなければならない原則である。台湾問題は中国の主権と領土保全にかかわり、中国の核心の利益に触れ、13億人の中国人の民族感情に影響を及ぼすことになる。最近、アメリカ側は中国側の反対にもかかわらず、台湾海峡両岸の関係改善と平和発展を無視し、大規模な対台湾武器売却という誤った決定をした。アメリカ側の行為は中米間の三つの共同コミュニケ、特に米国の台湾への武器売却を縮小する方針を盛り込んだ「817コミュニケ」の原則に反し、中国の内政にひどく干渉している。中国はこれに対し断固として反対する」と述べました。（黄競、小野）