チベット自治区ラサ市はこのほど『ラサ市都市総合的計画』を発表しました。この中に、地元のシンボルであるポタラ宮の地位を確保するため、市内の建築物の高さを制限する措置を盛り込んでいます。

　ポタラ宮はラサ市のマルポリの丘の上に位置しています。紀元7世紀に建てられ、その敷地面積は36万平方メートルに達しています。また、中国の国家級重要文化財であると同時に、1994年には国連ユネスコに世界文化遺産に指定されました。

　計画によりますと、ポタラ宮の周辺（ポタラ宮を中心に半径2000メートル）の範囲を視野保護区にし、域内の建築物の高さ制限を15メートル以下にしています。ポタラ宮から市内を見下ろす景観を保つため、一部の重要な建築物を除き、制限に符合しない建築物を取り壊すか改造工事を行うべきだと定めています。

　（翻訳：洋　チェック：大澤）