中国北西部の青海省にある衛星観測センターでは、気象衛星「風雲3号」による観測システムを作っており、近々、青海チベット高原の氷河をリアルタイムで観測することにしています。
青海チベット高原には、世界最多の山岳氷河があり、そこは、中国を含む東アジア地域の主要な河川の重要な水源となっています。しかし、ここ数十年の間、地球温暖化の影響で氷河の融解が進み、地元とその下流地域の水資源の確保、さらには生態環境の保全にまで影響が及んでいます。
これを受け、青海省の衛星観測センターは政府の環境対策をサポートするため、気象衛星を利用して毎年夏に氷河の動きをリアルタイムで観測し、その結果を報告として発表することにしています。(鵬・大澤)
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