北京では真夏日が続いています。例年に比べて、今年の夏はずいぶん蒸し暑く感じます。
今年も洪水などの自然災害が頻発している夏になりました。
夏の自然災害と言いますと、中国人の記憶には拭えられない記憶は、1976年7月28日に起きた唐山大地震です。マグニチュード7.8のこの地震により、24万人の命が奪われました。
この7月22日、馮小剛監督の『唐山大地震』が全国でロードショーを始めました。
唐山のある普通一家の物語を中心に、地震の人々の心に与えた傷を描いた作品でした。
地震で父親の命が奪われ、双子の姉弟が倒壊したコンクリート板の両端で下敷きにされました。手作業で救援にかけつけてくれた人たちから「一人しか助からないが」と告げられ、母親は断腸の思いで「弟を」と言いました。
死者安置所に送られた姉は雨に降られ、奇跡的に生き返ったが、母親を許せずに自分に家族がいることを誰にも話すことなく、養父母に引き取られて唐山から離れた町で暮らしていました。
32年後。四川で大地震が起き、我慢しきれない思いで、双子の姉弟はそれぞれボランティアとして被災地に入り、唐山のボランティアステーションでめぐり合い、最後は母親と心の和解が実現するというストーリーです。30数年間の中国社会の変化もありのままに映し出し、とにかく涙を誘う映画でした。
話がそれました。夏真っ盛りの今週の「経済直行便」は、最近の北京で話題になっていることを中心にお送りします。
・北京の目抜き通り沿いのビジネスエリアにある4つ星ホテル、完成してわずか20年で取り壊されることになったため、メディアやネット上で様々な議論が起きました。
・アートフェア「経典北京(Fine Art Beijing)」が9月16日~19日、北京農業展覧館で開かれます。主催者は「世界経済の不景気は中国のアート市場にほとんど影響を与えていない」と楽観視しています。
・北京市による市街地の行政区画の再編申請がこのほど、国務院の承認を得ました。中心地域にあたる「首都核心機能区」は今までの4区から2区に吸収合併されます。今月末に開かれる北京市全人代の常務会議で詳細な手続きなどが審議されることになっています。北京だけでなく、上海、深セン、天津、重慶、アモイなど、この1年ほどの間、全国各地の都市で行政区画再編の動きが見られました。いったい、その背景は?(王小燕)
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