中国と日本両国政府による「中日青少年友好交流年」は15日午後、北京市内の人民大学で開幕式を行いました。
開幕式であいさつにたった中国の胡錦涛国家主席は、「中日両国が長期にわたる安定的な善隣友好関係を推進することは両国民の共通した願望である。代々にわたる友好は青少年交流から始めなければならない。中日の青少年が広範な交流で学び合うことは両国関係の未来にとって非常に重要である」と述べました。
今年は「中日平和友好条約」締結30周年に当たります。
去年末、中国の温家宝首相と日本の福田康夫首相は共に、2008年に「中日青少年友好交流年」を行うことを確認し合いました。
「中日青少年友好交流年」の活動は文化、学術、環境保護、科学技術、メディア、映画・テレビ、観光などの分野にわたり、40件以上の交流が計画されています。
開幕式に温家宝首相と福田康夫首相がそれぞれメッセージを寄せました。
温家宝首相のメッセージを読む中国外務省の何亜非次官補は、「代々にたわる中日友好は国民の願望であり、歴史の流れである。中国と日本は一衣帯水の隣国で、アジアの重要な国でもある。中日両国の青少年はそれぞれ自国民の希望と友好の継続を担っている。皆さんが高い志向をもって世界に眼を向け、互いに学び合ってともに前進し、平和を促進して友好を受け継ぎ、協力を拡大していくよう期待している」と述べました。
また、日本の宇野治外務政務官は福田康夫首相のメッセージを読みました。
今回の友好使節代表団に参加した1000人にのぼる日本の青少年は今月10日に中国入りし、上海、四川省の成都、重慶、広東省の広州、遼寧省の大連、浙江省の杭州などを訪れ、現地の学生と交流し、名所、企業などを見学しました。
開幕式で、胡錦涛主席はまた、1984年の日本青少年友好訪中団3000人を受け入れた経験に触れ、感想を語りました。
胡錦涛主席は、「青少年の友人たちに会って非常に喜んでいる。私は青少年活動を担当したことがある。青年と少年は世界の未来であり、希望でもある」と語りました。
胡錦涛主席はさらに、中日青少年の書道と茶道を見物し、懇談を行い、人民大学キャンパスに中日友好を象徴する玉蘭と桜の木を植えました。
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