今聞いていただいたのは今年4月13日、日本を訪問中の中国の温家宝首相が立命館大學孔子学院で日本の小学生と共に朗読した唐の時代の詩・唐詩です。今年は中日国交正常化35周年ですが、数年間中断されていた中日の首脳同士の相互訪問が再会し、両国関係は一段と発展を遂げました。
2006年10月、当時の日本の安倍晋三首相が中国を訪問し、両国の政治関係の困難な局面を打開したのに続き、温家宝首相も「氷を溶かす旅」となる日本訪問を実現しました。さらに、11月シンガポールで開かれた東アジア首脳会議で、温家宝首相は日本の福田首相と会談し、両国の政治的な信頼が一段と強化され、両国関係には新しい兆しが見られました。
中日の政治的関係が困難な時期を乗り越えたと同時に、両国政府は国民の交流や相互理解を促進させるため、今年、共同で「中日文化スポーツ交流年」を行いました。北京で行なわれた「2007年北京中日民間文化祭」には10万人が訪れました。また、東京では「武林風・少林寺伝説」の公演が52日間行なわれ、日本の人々が近い距離で中国の伝統的な文化に触れる機会となりました。
新しいメディアが急速に発展している今日、インターネットによる交流は中日国民の交流の大切なルートの一つです。今年、中国国際放送局はインターネットを利用して、NHK国際放送と協力して、4回にわたるネット対話を行いました。これについて責任者の馬さんは、「リスナーにしても、ネット利用者のいずれからも大きな反響を呼んだ。これは非常に意義のあることだと思う。今後も継続していく」と述べました。
また、中日関係の長期的な発展のため、両国の若者たちの交流も進めてきました。今年に入ってから、日本はすでに、6回にわたって中国の青少年訪日団を招きました。中国も、数回にわたって日本の青少年代表団の中国訪問を実現させました。
これについて、日本外務省アジア大洋州局の小原雅博参事官は次のように述べました。
「今年から、5年間にわたって、日本政府は毎年2000人の中国の高校生を訪日することにしました」
温家宝首相は4月12日、日本の国会で講演し、次のように述べました。
「中日両国関係は風雨に吹かれ、挫折を経てきたが、両国人民の友好はそれでは泰山、や富士山のように揺らぐことはない」と述べました。
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