今月28日午前、中国人民解放軍海軍のミサイル駆逐艦「深セン号」が東京に到着し、4日間にわたる友好訪問を始めました。
人民解放軍艦艇の日本訪問はこれが初めてで、これにより、中日両国の防衛交流は新しい1ページを開いたことになります。
現地時間午前10時、「深セン号」は日本海上自衛隊の護衛艦「いかづち」に導かれて東京湾に入港し、晴海埠頭に停泊しました。
埠頭で行われた歓迎式典には、日本防衛省と外務省の高官、海上自衛隊の将兵、日中友好団体の代表、日本駐在中国大使館の館員などが参加しました。
あいさつに立った海上自衛隊の吉川栄治幕僚長は「深セン号」は中国が独自に設計、建造したミサイル駆逐艦で、1999年4月から現役配備されています。
また、アジア、アフリカ、ヨーロッパなど13の国と地域を友好訪問した経歴をもっています。
崔天凱日本駐在中国大使は「中国軍は平和と文明を擁護する。我々は日本各界の友人が見学にきて、将兵たちと交流することを歓迎する。中国軍や軍人および前進しつつある中国を理解してもらいたい」と述べました。
また、中国人民解放軍海軍南中国海艦隊の肖新年副司令官は「『深セン号』には345人の将兵だけでなく、13億人にのぼる中国国民の友情および平和と和諧を求める願いが乗せられている。日本の将兵や地元住民との交流や接触を通じ、相互信頼を深め、友好関係を推進し、両国間の海を平和や友好、協力の海に作り変えたい」と語りました。
かつて中国人民解放軍に在籍した経歴をもつ日本人砂原恵さんは「私たちはこの日を何年も待ちつづけてきたので、大変嬉しい。旧友たちも喜びの涙を流している。軍人として両国間の軍事交流を希望している。容易ではないけれども、ぜひ実現してほしい」と語りました。
歓迎式の後、両国の軍楽隊は共同演奏を行いました。
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