IAEA・国際原子力機関のエルバラダイ事務局長は19日、国際原子力機関理事会会議の開幕を前に、「今回の会議がイラン核問題でどのような成果を挙げられるかは予測できないものだ」と語りました。
エルバラダイ事務局長は「今回の会議で国際社会に受け入れられるイラン核問題の解決案を見出すことを希望するが、各方面はこの問題でまだ意見の食い違いを持っていることから、会議の成果はなかなか予測できないものだ」と述べたほか、制裁などの対抗手段を取ってはいけないとの意見を示唆しました。
報道によりますと、エルバラダイ事務局長は当日会議の席上、核問題で国際原子力機関と協力し、査察団の核施設の査察を許可するようイラン政府に呼びかけました。さらに、核計画の透明度を高めるようイランに要求しました。
5日間にわたって開かれる今回の理事会会議は19日、ウィーンで開幕したもので、これに先立って、関係各方面のイラン核問題での論争が激しくなり、EUはイラン核問題を安保理に付託するよう、国際原子力機関に要求しました。
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