カササギ。日本では天然記念物。
新年、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
とは言え、北京の新年は一応3連休なんですが、まったく正月気分はありません。私は元旦から出勤でしたし、普段と違うのは、休みを有効に使おうというわけか、私の小区(住宅団地)でも引っ越しのトラックが目立ったくらいです。
ところで、1月になってますます厳しくなる北京の冬ですが、私にはちょっとした楽しみがあります。いろいろな鳥が山から下りてきて、小区の庭にもやってくることです。
普段このあたりで一番見るのがスズメ。次いで、カササギやオナガで、これは一年中見ることができます。
カササギは、日本では九州にいるそうですが、東京人の私は見たことはありませんでした。今度、調べてみたら天然記念物に指定されているとか。北京ではまるでカラスのように普通にいる鳥なのに(逆にカラスはあまり見ません)、日本では天然記念物というのも、ところ変わればで、何か不思議な感じがします。
シロガシラの群れ
最近、よく見るのがシロガシラという鳥です。日本では琉球列島にしかいない鳥で、中国でも生息地は長江流域以南とされているのですが、なぜか北京でも時々見かけます。特に、冬になると群れになって小区の庭にもよく現れ、木の実をついばんだりしています。最初に見た時は、顔の模様がちょっとシジュウカラに似ているのでその仲間かと思いましたが、シジュウカラより二回りぐらい大きいし羽の色がうぐいす色なので、調べてみたらシロガシラという鳥でした。中国では「白頭鵯」。直訳すれば、白い頭のヒヨドリ。確かにヒヨドリの仲間ですが、ヒヨドリよりずっといい声で鳴きます。
木の実をついばむシロガシラ
最近、見つけた珍しい鳥がこれです。
ヤツガシラ
ヤツガシラという鳥で、日本ではごくたまにしか見られない珍しい鳥ですが、ユーラシア大陸からアフリカに広く生息していて、イスラエルでは国鳥にもなっているそうです。中国語では「戴勝鳥」と言います。「勝」は古代の女性の髪飾りで、それを頭に載せている鳥ということなのでしょう。
実は、この鳥は、以前山西省で撮影をしている時に、畑のあぜ道にいるのを見たことがあります。珍しい鳥だと思い、調べたらヤツガシラという芋のような面白い名前だったので印象に残っていました。そんな鳥が団地の庭でのんきにエサを食べているのを見つけた時は、ちょっと興奮してしまいました。すぐ横には露店の自転車修理屋があって何人も人がいたのですが、私が団地の庭で写真を撮るのを不思議そうに見ていました。中国の普通の人は、あまり鳥なんかには関心がないみたいです。
私の持っている小さなデジカメでは鳥を撮るのはなかなか大変で、シロガシラも何度もチャレンジしてやっと何とか撮れたのですが、このヤツガシラは近くに割と長くいてくれたので何枚か写真を撮ることができました。頭の冠を時々開いてそれがとてもきれいだったんですが、その瞬間が撮れなかったのがちょっと残念です。 (大野清司)
シロガシラの動画です。少しでもカメラを近づけようと両手をあげて撮影したので、ちょっと画が揺れています。
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