香取慎吾と孫儷（ベティ・スン）が出演した化粧品メーカーの広告

　最近、北京の繁華街を歩いていて、あるポスターにとてもひき付けられました。それは、先月中国デビューを果たした日本の国民的アイドルグループSMAPのメンバー香取慎吾と中国の人気女優・孫儷（ベティ・スン）が出演した日本の化粧品メーカーの広告です。そのPRイベントのテーマソングにも、SMAPの中国デビュー曲「世界上唯一的花」が使われています。同曲はダブルミリオンセラーを記録したヒットナンバー「世界に一つだけの花」の北京語バージョンで、この曲のためにメンバー5人は中国語を猛特訓したそうです。3月18日からエイベックスより中国で配信が始まったということですが、この曲の配信による収益の一部は、3月11日に発生した日本の東北関東大震災への義捐金として寄付される予定です。

　大地震の影響で、北京入りを見送ったSMAPですが、3月18日から中国の通信大手「中国移動（チャイナ・モバイル）」の12530サービスによる同曲のネット配信が始まりました。実は、国民的アイドルとしての、震災支援の動きはこれだけではありません。

　4月18日スタートのフジテレビ系・月9ドラマ香取慎吾主演の『幸せになろうよ』の主題歌にSMAPの新曲「not alone ～幸せになろうよ～」が使われていますが、震災被害を受けて、この曲はCDシングルでの発売を見送り、着うたなど配信だけでのリリースとなることが決定したそうです。この話題は中国の多くのサイトで紹介されるほど大きな関心を集めているようです。

　当初、「not alone ～幸せになろうよ～」は、5月4日にCDシングルの発売を予定していましたが、関東近郊にあるCDプレス工場、印刷工場における節電、さらに流通事情を考慮し、ＣＤでの発売を断念し、配信限定でのリリースとなったそうです。月9ドラマ主題歌が配信限定で発売されるのは初めてですが、1ダウンロードにつき100円を東日本大震災への義捐金として寄付することになっていて、震災支援への貢献も大きく期待されています。

日本の国民的アイドルグループSMAP

　中国でも大人気のSMAP、震災支援の動きはもちろん、中国デビューに合わせてインターネットではSMAP関連情報も増えています。

　SMAPの中国デビューを前に、中国大手ポータルサイト百度（バイドゥ）は中国人ネットユーザーを対象にSMAPメンバーについて「みんなは誰が好き？」というアンケートを実施しました。1位はキムタクこと木村拓哉で45．8％、2位は稲垣吾郎34．5％、3位は中居正広の20．8％、4位は香取慎吾で17．7％、5位は草なぎ剛で9．7％という順になったそうです。

　また、同社の音楽チャンネルでも、SMAP曲の人気ランキングも発表し、そこから中国でのSMAP人気を垣間見ることが出来ます。（ミン・イヒョウ）

　人気TOP10は以下のとおり：

　1位　世界に一つだけの花/アルバム『mij-smap 016』収録

　2位　this is love/シングル『this is love』収録

　3位　dear woman/アルバム『pop up! Smap』収録

　4位　夜空ノムコウ/アルバム『smap vest』収録

　5位　lion heart/アルバム『014.smap』収録

　6位　shake/アルバム『smap vest』収録

　7位　let it be/アルバム『smap vest』収録

　8位　オレンジ/アルバム『ura smap』収録

　9位　dawn/アルバム『sample bang!』

　10位　そのまま/アルバム『super modern artistic performance』収録