年末の映画商戦を盛り上げた三大作品『趙氏孤児』（チェン・カイコー監督）、『譲子弾飛』（チアン・ウェン監督）、『狙った恋の落とし方。2（原題：非誠勿擾2）』（フォン・シャオガン監督）ですが、この3作品そろってメインキャストに中国のトップ男優グォ・ヨウ（葛優）が登場したため、年末の映画市場はまるで「グォ・ヨウ映画祭」とまで言われるようになりました。年の瀬が近づくにつれ、早くも来年春節期間（毎年年末と春節期間は中国映画の書き入れ時とされている）に上映される映画も話題になっています。

　最も注目されている映画スターは、香港出身の人気俳優ニコラス・ツェー（謝霆鋒）。偶然にも、彼が主演を務める『新少林寺』（ベニー・チャン監督）、『全球熱恋』（ウィン・シャ監督）、『財神客桟』（バリー・ウォン監督）の3作品がそろって春節期間に公開される予定で、大先輩のグォ・ヨウに負けず劣らずの活躍ぶりを見せています。

　中でも、ジャッキー・チェンがプロデュースを担当し、アンディ・ラウ（劉徳華）、ファン・ビンビン（范冰冰）ら豪華キャストが顔を揃えるカンフー映画『新少林寺』への関心が高まっているところです。アイドル派男優として知られるニコラス・ツェーは昨年の話題作『十月囲城』で異色の演技を披露し、香港のアカデミー賞と呼ばれる金像賞の最優秀助演男優賞を獲得したことから、実力派の仲間入りを見事に果たしました。新作の『新少林寺』では、ニコラス・ツェーが悪役に挑戦し、クールな軍服姿で出演していることが分かりました。

　なお、同作品は2011年1月19日から全国ロードショーが決定。（翻訳：コオリ・ミン）