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イ族の踊り、「阿細跳月」

2010-11-10 10:06:10     cri    

 中国西南部の雲南省紅河イ族ハニ自治州の弥勒県にイ族の支系であるアシ人(阿細)が暮らしています。独特な風格を持つアシ人の踊り「阿細跳月」はイ族文化の重要な要素です。

 「阿細跳月」の故郷と呼ばれる弥勒県西三鎮可邑村は山間地帯にあり、アシ人居住地の一つです。ここに200戸余りのアシ人家が住んでいます。村人たちは環境保全を非常に重視し、狩猟と乱伐を禁止し、耕地を森林に回復させる作業を進めています。ここでは森林面積が8割を占め、野生植物の種類は300種余と豊富で、生態文化村に選ばれています。

 可邑村では、お客さんが訪れると、客好きなアシ人は山の烽火台に上って、お客さんを迎えるためトロンボーンを吹きます。また、道には松の葉をしきます。まるで緑の絨毯です。6人の若者は手に刺又を持って村の入り口に立ち、村の入り口に着いたお客さんを止まらせて、まず、先に入り口の正面に置いた火鉢を跨がせます。これで体の汚れを取り除くのです。村に入ると、若者たちは歌ったり、踊ったりして、お客さんを歓迎し、娘たちはお客さんに酒をつぎます。

 アシ人は火を崇める民族で、火の妖怪を駆逐する「駆火妖」、松明祭(どんと祭)など火につながる祝日があるほか、火にちなんだ踊り「阿細跳月」があります。

 伝説によれば、昔、アシ村の山では森林火事になり、3日間にわたって燃え続けました。村人は山に駆けつけて、一所懸命火を消しました。火を消した喜びを表すため、男女が2列に分かれて、火を消す動作を真似した踊り「阿細跳月」をつくりました。

 「阿細跳月」のリズムの速さは踊り手によって違います。お年寄りの場合、その伴奏には小三弦、若者の場合、大三弦が用いられます。そして、十数人から1000人が一緒に踊ることもできます。

 1940年代から、可邑村の「阿細跳月」を代表とする舞踊はさまざまで、中国と世界の舞台で披露されています。アメリカの音楽界では「阿細跳月」の音楽はもっとも人気がある10曲の1つに選ばれています。また、ウイーン音楽ホールや第4回世界青年交歓会、第6回アジア芸術祭、99昆明世界園芸博覧会などで公演されたこともあります。(董燕華)

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