現在、中国のほとんどの地域が冬に入りました。この時期、旅行者は少なくなっています。この寒い時期、どんなレジャーが観光客をひきつけるでしょうか?やはり冬場は、温泉旅行がはやっています。特に寒い北方地域の西安と北京では、友達4、5人が集まって温泉に入ってリラックスします。
西安の温泉といえば、まずあげなければならないのは、臨潼区の華清池という温泉です。この温泉は、6千年の歴史があり、水温は年中43度を保っており、水質がとてもいいです。特に唐代の美人、楊貴妃が入ったことで有名で、中国では誰でも知っているほどの温泉です。尹さんは、河南省から西安にやってきたビジネスマンです。出張はハードスケジュールですが、時間を作って華清池温泉に入りに来ました。温泉に入った感想を、尹さんは次のように述べました。
「小さいころにこの華清池温泉の名前を知ったのですが、実際に入ってみてとても気持ちがよかったです。この温泉は昔は皇室専用でしたが、今は市民も利用できます。とてもいいことですね」
実際、毎年この温泉にやって来る国内の観光客は延べ100万人ぐらいになります。温泉は、ここ数年はやってきたレジャーなんです。今は、西安にやって来る観光客は、ただ観光だけでなはく、リラックスやレジャーも求めています。
実は西安市の沢山の地元の人が華清池温泉にやってきています。今は、誰でも家でシャワーを浴びることができますが、それより、皆んな友達を誘って一緒に温泉に入ることが好きなようです。
元教師の辜麗君さんは、定年退職した後、毎年冬になると華清池の温泉に通っています。この温泉について次のように語りました。
「この温泉には多くの鉱物の成分が含まれています。この温泉に入ると、血液の循環がよくなり、温泉からあがると、皮膚の調子がいいです。私は一週間に1回、来ています。今、皆が豊かになり、レジャーやリラックスを求めています」
地質部門の調査によれば、華清池温泉には、47種類の鉱物成分が含まれ、病気を治療する効果もあるそうです。
現在、華清池温泉の面積は1万平方メートル以上あり、各種の関連施設が整っています。ここでは、温泉のほか、唐代の音楽を聴きながら、伝統的な中国お茶を楽しむこともできます。また、中国式の温泉のほか、ヨーロッパ式、日本式の温泉があります。冬になると、お客さんが沢山やってくるので、行列を作って待たなければなりません。
この温泉のこれからの発展について、華清池観光株式会社の趙フ泉副社長は、次のように語りました。
「これから、華清池温泉をさらに拡張して、唐代の規模まで拡大したいです。温泉のほか、唐代の娯楽活動を復活させます。たとえば、ポロ・馬上球技などは非常に面白いです。これらの娯楽の復活によって、華清池温泉の文化活動を豊富します」
華清池温泉のほか、ここから60キロ離れたところの咸陽市にも温泉があります。地元住民の王発吉さんは、冬場によく利用します。何ヶ月か続けて入ると、関節炎の症状が改善されるそうです。王さんの話です。
「ここの温泉は、関節炎などの病気を治します。だからよくここにきます。時々足が痺れますが、何度か続けて温泉につかると足の痺れが改善されます」
咸陽を訪れた観光客の任さんは、お湯からあがって次のように話しました。
「温泉からあがってから、全身リラックスしました。料金は30元ですが、大したことはありません。今は生活が豊かになり、健康が何よりですね」
実は、西安のほか、北京にも有名な温泉があります。北京には、十数か所も温泉があります。一番有名なのは小湯山温泉です。小湯山温泉は、北京北部の昌平区にあり、とても綺麗な水質です。
小湯山温泉には、室内風呂と露天風呂の両方があります。ここは一年中、お客さんで賑わっています。休日や祝日になると、お客さんがさらに増え、とても込んでいます。
孫志偉さんは、広告会社の職員で、普段は仕事が非常に忙しいのですが、温泉が好きで、時々、奥さんを連れて小湯山温泉に来ます。孫さんの話です。
「家族と一緒にここの温泉に入ると、すべてを忘れます。周りの景色さえも気にしません。温泉の周辺の景色はいかがと聞かれても知りませんね。温泉に入った満足感でいっぱいです」
小湯山温泉には温泉が8ヶ所あり、大きいものはプールと同じぐらいで、小さいものには、3、4人しか入れません。友達や家族と一緒に温泉に入って、お喋りするなんて、この上ない喜びです。室内風呂のほか、露天風呂も素敵です。会社員の張若琪さんは、露天風呂が大好きです。張さんの話です。
「露天風呂が好きです。特に雪が降ると一番いいです。外は寒いですが、温泉の中は暖かいです。その感じは言葉でなかなか表現できないほどです。本当を言えば今から雪が降ってほしいですね」
友達と何人かで露天風呂に入って、雪を見ながら、お喋りするのは最高ですね。
皆さん、この寒い時期、西安や北京に来られたら、ぜひ西安の華清池温泉と北京の小湯山温泉に入ってください。中国の温泉に入ると日本とは違った感じかもしれませんよ。注意する点は、中国人は、水着を着て温泉に入るため、日本の皆さんもぜひ水着を持ってきてください。(担当:任春生)
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